動物は人間と違って寿命が短いです。病院でペットの命がそう長くない、もう良くなる可能性がないと言われたら…
アニマルコミュニケーションで動物たちと話をすると、彼らは死を当たり前のこととして受け入れているとわかります。飼い主さんの気持ちの整理を待っているだけ。命あるものは必ず死がやってくること、それが自然なこととしてわかっています。
延命措置をした方が良いのか?
自然に任せて自宅で看取るのか?
自分の子が大切だから、愛しているからこそ迷う決断です。
最期のお別れが近い子の想い
またアニマルコミュニケーションの依頼がありました。長く闘病生活をしている猫でした。数か月前からは寝たきりの状態になっていました。食べられなくなったので、週に2~3回病院へ通い点滴を打っていたそうです。それでも痩せていきます。飼い主さんはこのまま治療を続けるのが、この子にとって良いのか迷っていたんです。
私が話をしてみると、自分の命がそう長くないのはわかっていました。身体が重く、時々意識もなくなっていたそうです。だからいつでもこの身体から抜け出しても良いと考えていました。
ただ飼い主さんのことを思って日々を過ごしていると。自分の死を受け止める準備ができるまで待っていると言います。
飼い主さんの家には猫が3匹いました。その子は結婚する前の子猫から飼い始め、一番長く18年間一緒にいた子でした。嬉しい時も、辛い時もいつも側にいたから、飼い主さんとはバディのような関係だったのでしょう。
ペットが寝たきりになった時に、どこまで延命治療を続けるのが良いか飼い主さんは本当に悩みます。少しでも長く生きてくれるのならと、病院へ頻繁に通う人も多いでしょう。
ペットは飼い主さんの心の中をよく理解しています。絆が強いほど自分のことよりも飼い主さんのことを考えています。
その子は自分がいなくなった後、飼い主さんを支える役割は他の子に託しているから、自分に相談したようにあの子に話せばいいよとも言っていました。それに見えないけど、時々この家に帰ってくるから悲しまないでとも。
それを聞いて飼い主さんはその子の気持ちを、しっかりと受け止めてくれました。そしてありがとう、もう私のために頑張らなくてもいいよと伝えたそうです。
そして2日後に旅立ちました。
自分の死を受け止めてくれるのを待って、あの子はたくさんの想いを伝えて旅立ったのでしょう。
お別れした子が伝えてほしいこと
自分の気持ちを伝えてほしいと、亡くなった子が私の元へやってくる時もあります。
ある時しばらく連絡をとっていなかった友人が、夢の中に出てきました。なんとなく気になってメッセージを送りましたが、何日経っても返事がありません。
普段ならすぐに返信してくれるのに変だなぁと、思っていたらメッセージが返ってきました。
そこには5日前に突然飼い犬が亡くなったという文字。
そんな時に私からのメッセージがあったので、どう返信しようか迷っていたそうです。悲しみが深くまだ誰にも伝えられなかったと書いてありました。
彼女は私がアニマルコミュニケーターだと知っています。承諾を得て亡くなった子と話をしてみました。すると彼女に伝えてほしいことがあったから、私の元にやってきたと言いました。
突然のことで自分でも驚いている。でも私は苦しまなかったから大丈夫だったよと伝えてほしい。
それにもう一つ
次の子を迎えて、ボランティア活動を続けてほしいと、それがお別れした子の願いでした。
彼女は犬と一緒にボランティア活動をしていました。でも、もう辞めようと考えていたそうです。
お別れした子は友人がそう考えているので、私に自分の気持ちを伝えてほしかったそうです。
車に乗って色々なところへ行くのが好きだったし、自分が行くことで、みんなが笑顔になるのが嬉しかったから活動を続けてほしい。この子は友人と一緒にお仕事をしているようで、それが楽しかったんですね。
ペットロスに深く苦しんでいると、大事なペットが亡くなるのが悲しいから、ペットはもう飼わないという人がいます。
でも亡くなった子は、自分がとても大切にしてもらったので、他の子も大切な家族として迎えてくれるのを知っています。他の子を迎えることに嫉妬などしません。他の子にも同じような幸せを体験してほしいと思っていたんです。
お別れした子が伝えてほしいこと
私もこんな経験がありました。まだアニマルコミュニケーターになる前の事でした。
飼っていた犬が亡くなって1週間もしない頃のことです。その子は具合が悪くなり病院へ行ったのですが、そこでは原因が分からず、別の病院に移って検査しようとした矢先に、病院で亡くなりました。だから私は後悔と悲しみが深かったんです。
もっと早く別の病院へ行けばよかった。亡くなる時に一緒にいてあげられなかった。
何をするにも気力が出ずにペットロスになりました。
そんな時の出来事でした。
誰もいないと分かっていても、習慣でただいまと言って玄関を開けると、2階から駆け下りてくる犬の爪の音が聞こえたんです。
私が帰ってくるといつも出迎えてくれたあの子。まだあの子は家の中にいると感じました。姿は見えないけど、まだ確かにあの子はいたんです。
今までペットを飼ったことがある人は、こんな経験をしたことがないですか?
家族みんなでリビングにいると、開けてとドアをカリカリする音がしたり。
足元にすり寄ってきた感触があったり、寄りかかってくる重みを感じたり。
目に見えないけど、一緒にいてくれます。多くの動物は人間と違って寿命が短いです。いつまでも一緒にいられるわけではありません。でも動物は死を普通に受け入れています。特別なことではないことを知っているんです。それに肉体がなくなっても魂として存在するのも知っています。重い肉体を脱ぐと、いつでもどこへでも行けることを知っています。
時々飼い猫や犬がジッと宙を見つめていることはないですか?
そんな時は一緒に暮らしていた子が帰ってきているのを感じて、お話ししているのかもしれません。
悲しみに蓋をしないでください
感情に蓋をすると何年でも何十年でも心の奥に残ってしまいます。
そして飼い主さんがいつまでも悲しみに暮れ、後悔の気持ちを残すこと。それが動物たちには辛いそうです。
自分のことで飼い主さんが苦しむ姿を見たくない。彼らはそう思っています。
死は誰にでもやってきます。それを自然なこととして受け入れ、悲しみの感情を感じきったら手放してください。
後悔や悲しみで心がいっぱいになっていると、亡くなった子が帰ってきても気づけないです。
亡くなった子たちは目に見えないけれど、あなたの家に帰ってきます。
それを感じたら おかえりと声を掛けてあげてください。
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