都会の空は狭くなっていく
都会は便利ですが人が多く住宅地でも、24時間誰かが家の前を通り車も走っています。
人が多いと家も増えます。家と家の間が狭く、それまで1軒だった敷地が整地され、そこに3階建ての家が3軒も建ちます。少し広い敷地だとマンションが建って、空がどんどん狭くなります。
もっと自然を感じるところで暮らしたい。
そう思って数年かけて山や海を愛犬と共に出かけ、移住先を探していました。
多くの人は行動するのが苦手です。大きな決断を伴う行動はもっと不安になります。不安で行動できないのは普通のことなんです。なぜなら原始時代には慎重な人間ほど長生きしました。
好奇心が旺盛でなんでもすぐに手を出してしまうと、生き残れなかったから。毒キノコに手を出していたら、生き残れないですよね。
私たちはその子孫です。私たちは心配性の遺伝子を持った人間の子孫です。
特に大きな決断をする時は、自分に色々と言い訳をしてしまいます。
私も同じです。
年老いた母を置いていけるのかしら。
新しい土地に馴染めるかしら。
こんなはずじゃなかったと、途中で戻ってきてしまうんじゃないかしら。
今まで長く生きてくるとしがらみがあります。
旅行なら躊躇なく行動できますが、いざ移住となるともっと不安になります。
でも、それまで生まれ育った都会を離れ、田舎に移住するという大きな決断ができたのは、心の声を真摯に聞いたからです。
ここでは地元の人と移住者が、一緒に村の祭りを支えています。自然の中で人間は生かされている。それを節目節目に、祭りとして感謝の気持ちをあらわす風習を、みんなで支えています。
最期の時に後悔したくない
何年も自然の中で暮らしたいという想いが、心の奥の方にいつもあるのを感じていました。
自分の心に聞いてみてください。人生最期の日にそれまでのことを振り返って、今、行動しないで後悔しない?と。
もしかしたら現状の人間関係や、仕事から逃げたいだけかもしれません。時にはマイナスの感情からの選択も、必要な時がありますが、その時は大きな決断はしないでください。移住するということは大きな変化をもたらします。
心が疲れているならば、自然に触れ合う、動物と触れ合うことで心を癒してください。
不安や損得からの決断は頭で考えているだけで、心の声ではありません。
いきなり大きな行動をしなくても大丈夫。最初はそのことを調べてみるとか、経験者に直接話を聞いてみるとか、それも行動の第一歩です。ただグルグルと考えているだけでは、負のループに陥ってしまって、人間の本来の心配性が出来てます。
小さな行動でも1つドアを開けると、次のドアが見えてきます。
私の田舎暮らしは、新しいことの発見ばかりです。50歳を過ぎてからの初めての経験ばかり。
初めての草刈り。
初めての除雪車。
初めてのチェーンソー。
初めてすることは毎回ドキドキします。小さいことでもできた時の喜びは格別。自分に自信がつきます。一つ一つ行動して経験を積む、するとまた次のドアが開きます。
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