初めて迎えた保護犬
我が家には3歳から引き取った保護犬ラン丸がいます。
元々は別の人が子犬の時に保健所からボランティアさんを通じて引き取り、可愛がって育てていました。でも2年経った頃、子育てに加えて東京と京都のご両親の介護が重なり、生活が変わってしまいました。1年間頑張ったのですが、どうしてもラン丸までには時間が取れず、泣く泣く手放す決断をされました。
ちょうどその頃、我が家では介護していた子が亡くなって、初めて保護犬を迎えることにしました。成犬でそれも中型犬の男の子だったし、それまで女の子しか飼ったことがなかったので、お互いに緊張していたのを覚えています。
来たばかりの頃は分離不安で、一緒にいる時は全く問題行動もなかったのに、一人になると家中のモノを荒らしてしまいました。部屋の中に嵐がきたようにモノが散乱していました。10分も一人ではお留守番ができません。
落ち着くようにと、毎日毎日体中のマッサージをしながら「大丈夫だよ、これからはいつも一緒だからね」と語りかけました。段々と慣れてきて、本来の彼の性格が出て活発になった頃、アニマルコミュニケーションで聞いてみたんです。
ウチに来た理由を聞いてみた
「どうしてウチを選んだの?」
人に飼われる動物は、その家を選んでやってきます。子供は母親を選んで生まれてくるという話を聞いたことがありませんか? それと同じに、迎え入れた動物は人間の一方的な望みで飼っているだけではなく、動物との魂レベルでの結びつきがあってきているんです。私はそれを知っていたので質問したんです。
そこで私は聞いてみました。
答えは「共同創造するため」
きょうどうそうぞぉ~~~~~!
何のことやらサッパリ(泣)
その頃はまだ埼玉に住んでいてラン丸との生活は充実していましたが、自分が何をやりたいのか迷っていた時期でした。動物に関わることをしたいとは思っていましたが、例えば保護活動や盲導犬や聴導犬などの補助犬活動なのかと色々と動いてみたのですが、どれもピンときません。
3年経ってその訳がやっと分かった
よくままわからない3年経って、今の戸隠に引っ越してきました。そこで最初は店内犬連れOKのカフェを開業しました。
カフェには犬を連れたお客様ばかりではありません。そういう時にはラン丸がお客様を出迎え、私が料理を作っている間お相手をしてくれます。ここではまだ犬を番犬として飼っている家が多いので、そういう役目の子は家族以外の人や犬には吠えまくります。
その中でラン丸のように大きな犬が家の中にいて、挨拶が終わったら大人しくテーブルの下に寝そべっているのを見て、犬のイメージが変わったとおっしゃっていただくことも多々ありました。ラン丸を見て、保護犬を家族として迎えてくれた家庭もあります。
そうなんです、これがあの時ラン丸が言っていた共同創造だったんです。
私一人では、この場の空気感、癒しの空間はできません。彼がいたからこそ生まれた雰囲気。
迎えた子はただ可愛がるだけの対象ではありません。仲間であり、友人であり、パートナーなんです。
すぐには動物たちの話が理解できないかもしれませんが、彼らは私たちに聞こえない言葉でいつも語りかけてくれています。それを受け止めて理解すると、見たこともない世界が広がります。
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